ライ麦の麦踏み
お正月最終日
数年に1度の大寒波が来て、
ここ津山盆地も、寒さのカプセルに閉じ込められて、朝は霜と氷の世界になっています。
そんな寒さに縮こまりながら畑に出てみると、元気いっぱいに目立つのがライムギの葉です。

ライムギは麦の中でも特に寒さに強い作物で、11月から温暖化の今では12月でも種をまくと、発芽して育ってくれます。
根は地下1メートル以上も伸ばす、とても生命力の強い作物です。
そんなライムギの、この時期に行う農作業があります。麦踏みです。
麦は踏まれれば踏まれるほど強く育ちます。
小学校の頃「はだしのゲン」と言う漫画を読んで、僕はそれを知りました。ゲンの父親がゲンに、踏まれれば踏まれるほど強く育つという麦の強さを見習え、と言っていた場面が心に残っています。
なぜ踏まれるほど麦は強く育つのか。その時は全然分かりませんでしたが、農業をしてる今はよくわかります。それは麦の根が霜によって浮いてしまうからです。
根っこと土とが離れてしまうことは、植物にとってはとても重大な問題です。水と栄養が吸えなくなるばかりか、根は空気にさらされるとすぐに傷んでしまうからです。

今日は種まきゴンベえのゴムローラーで転圧です。

よしよしと。
今年初めの農作業です